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最近の体験談

最近の私の体験談です。

たつのの課題をうかがおうと各地域をまわっていた時のことです。
目の前でランドセルの男の子が動かずにじっとこちらを見つめています。
「助けて、、」
「どうしたの?」と尋ねると、
「家に帰ったら鍵がかかっていて入れない。歩いていたら迷子になった」と。
お名前を聞き、一緒に少し歩いていると、すぐ自宅は見つけられましたがやはりご両親は不在でした。
ご近所のベルを鳴らしてみましたがこちらも不在。
「お友達はいる?」と聞いてみると、
「お父さんの友達の家がこっち」
ということで、訪ねてみるとようやく男の子のことをわかる人がいらっしゃいました。
事情を話すと、預かると言っていただけたのでひとまず安心。
その子の自宅に「〇〇さん宅で待っている」旨の張り紙をしてその場を去りました。
念のために翌日、男の子の家を再度訪ねましたが、無事戻れたことがわかりました。小学1年生で下校時間が早かったのかもしれません。

それにしても、初めて見る私に頼ろうと思ったのは、集落の中にひとっ子一人見かけない、同級生も近くにはいない。唯一、見つけたのが私だったためでしょう。少しだけ役に立てたことにホッとしたと同時に、子どもが地域から減っていることを実感しました。